「永遠の0」 映画 

teru10162014-01-23


1000円  夫婦割

実家に帰ったときにダメ元で母を映画に誘ってみた。どうしてもいやだと言うならいかないつもりだったけど、
行ってもいいよと。やったね♪ 母は前回「おくりびと」を観たのが最後。
あまり趣味がなく家にひきこもりがちなので興味を持ちそうものにいろいろ誘ってみるのだけど・・・ムズカシイ・・

今も興行成績を伸ばし続けているこの作品。
もちろん、出演の岡田准一三浦春馬井上真央らの人気も一端だろうけど、
原作の支持の大きさ、映画化のうまさがヒットの要因だろう。
この内容なら子どもから老人まで満足できると思った。

母の感想はじっとしていておなかの調子は悪くなったけどおもしろかった。というもの(笑)
映画はTVの延長戦上のものなのかもね。

2004年の現代に生きる佐伯健太郎とその姉慶子は祖母松乃の葬儀のときに実の祖父は別にいたと聞かされる。
2人は本当の祖父を知る人を訪ねまわり、祖父のことを知ろうとする。だが、その話は「臆病者」という話ばかりだった。
健太郎が祖父探しをあきらめたころに会った祖父を知る井崎、景浦、武田は違う祖父の話をしてくれた。。。
その祖父の名は「宮部久蔵」 妻と子供のためにずっと生きたいと思っていた彼と最後には特攻隊として出陣した彼の思い。
そして知らなかった事実。。。

フィクションではあるけれど、当時だったらありえたかもしれない話。
少なくとも洗脳されて「お国のために死ぬ」ということを刷り込まれていてもなお、
特攻で死ぬときには母や妻の名を呼んだという話を聞くにつれ、死んでいった若い人たちが限りなく届けたいと願った思い。
それを私たちは忘れてはならないと思う。

宮部役の岡田准一は良かった。ジャニーズというだけで軽く思っていたけれど、大河ドラマに抜擢されたことも合せて彼の評価は急上昇。
三浦春馬井上真央始め若き戦闘員はみないい演技だった。
私は特に若い景浦(新井浩文)が好きだった。若い大石(染谷将太)もよかったけどね。
そして一転、現代パ―トの景浦(田中泯)井崎(橋爪功)武田(山本學)良かった!!
そしてキーパーソンの大石健一郎(夏八木勲)が素晴らしかった!
VFXディレクターの渋谷紀世子さんを始めたくさんのスタッフ、監督、山崎貢さんに敬意を評する。
私は原作を読んでいなかったので最後のえええええ!っという結末にびっくりしたな〜

若い力と年代を重ねた重厚な重みが融合された素晴らしい作品だった。
こういう作品なら私らも母の世代も楽しめる。良かった。