「六月博多座大歌舞伎」 博多座

teru10162014-06-11


11時〜 5000円 

片岡愛之助さんをメインに据えた六月博多座は実に見応えがあった。
昼の部は開演が11時、一日を歌舞伎三昧とあればちょうどいい時間。うきうきと博多座へ向かう。
まだ天神から歩いても心地よくて、初夏の息吹を楽しんだ。今回も三階席から、ああ一階で観たいなぁ

☆双蝶々曲輪日記
相撲力士の濡髪長五郎と放駒長吉の一戦は番狂わせの長吉の勝利だった。だがその勝利はやはり作られたものだった模様。
実は遊女の吾妻の身請けについてが理由だったのだが、長五郎も長吉も譲らない。

ご贔屓の与五郎と放駒長吉の2役を演じる愛之助丈が実に見事な演技で見惚れてしまった。
メイクと衣装、そして姿勢で2人を演じ分ける見事さ。歌舞伎の醍醐味です。
長五郎役の染五郎丈もとてもかっこよかった。ベテランの技。
ただ一幕だけでは不完全燃焼だった感じ。続きが見たいよね。

☆三人形
常磐津舞踏、古風だけど雅やかな感じがとてもよかった。
舞台上の3つの箱から若衆(梅玉丈)、傾城(翫雀丈)、奴(魁春丈)の人形が出てきて、魂が入り躍り出すというもの。
衣装が色鮮やかで、浄瑠璃、三味線に合わせてそれぞれの特徴的な踊りが披露され。
また後見によって衣装替えも行われていたかな。かなり好きな作品だ。

☆雁のたより
人間国宝坂田藤十郎丈が髪結いの三二五郎七(実は浅香与一郎)を演じる。
湯治場に来ている左司馬(染五郎丈)は愛妾の司(壱太郎丈)が三二五郎七に見とれているのが気にいらない。
ニセの手紙でおびき出し罪に陥れようとしたがばれてしまう。
そして実は武士であった三二五郎七と実は武士の娘で許婚でもあった司(ちょっと偶然過ぎるけど)
ハッピーエンドとなったわけです。
なんといっても82歳の藤十郎丈がすごい!声量はさすがに衰えていたけれど、動きも演技も素晴らしい!

平日昼だったけれどほぼ満席の入りでびっくり、私は観てなかったけど半沢直樹のドラマに出ていたらしく、
かなりの人気者の愛之助さん(通称ラブリン)なるほどね〜〜〜(^_^;)