「二月花形歌舞伎」 博多座

teru10162018-02-03


11時〜 5000円 

一、磯異人館
以前に一度観たことがあって、かなり印象に残っていた。
その後に実際に鹿児島に行ってここが異人館かと感慨深かったものだ。
今回は岡野精之介役に中村橋之助丈。弟周三郎役に中村福之助丈。五代才助役に尾上松也丈。
実兄弟による兄弟役だ。松也さんはテレビドラマで歌丸師匠の役をやっていて見惚れてしまった。
若い歌舞伎人がすごく頑張っている。もちろん、ベテランによる後押しが絶大だ。
歌舞伎界はどんどん新しい波が押し寄せていると思う。
ただ料金が高い。学生料金などを設定してはどうかなと思うのだけど。。

二、お染の七役

基本の話は久松、お染の悲恋物語
中村七之助丈が七役、勘九郎丈が三役を演じる。
早変わりにばかり目がいってあまり話しの流れは理解できなかったような。。
なんせ登場人物が多くて関係がややこしくて^^;
部分的に覚えているのは、序幕の盗んだ宝刀を暗闇で探り合うだんまりの場面。
二幕で久作の嫁菜の包みに盗んだ折紙?を隠す場面。
三幕で死体を使い、油屋を強請るお六と喜兵衛。
そして大詰の久松、お染が同時に出る場面での七之助丈の一人二役
もちろん、変わり身を使ってのしかけはわかっているのだけど、
それでもやはり、男性と女性の早変わりはすごい。
七之助の七役は衣装を変えるだけでなく、その人物にもなりきるすばらしさ。
女形だけでなく、立役、老役もこなしている。
一番好きだったのはやっぱりお染役かな。

あと2回くらい観たら流れがよくわかるんだろうけどなぁ。
3階席は全体はよく見えるけれど、花道が見えないのが本当に残念。

そして節分だったので終演後に豆まきがあった。1階席のお客さんが頑張ってましたw