「ひとんちでさよなら」 イムズホール

19時半〜 2300円 万能グローブガラパゴスダイナモ

作・演出 川口大


久しぶりの新作。ガラパの10周年を祝うのにぴったりのとても面白い作品だった。

イムズの広い舞台上に家が建っている。2階建てでベランダから屋根に上れるようにもなっている。
1階の内装は極々普通の日本の民家だ。

岬と潮の姉弟はここの祖父に呼ばれてやってきた。しかし、祖父はいなくて替わりに妙な外人とか
怪しい侵入者とかがうじゃうじゃ・・? いわくありげな各人はそれぞれの目的のために真実を隠して動き回る。
そんな中、親戚の稲穂おばちゃんはまともな感じがしたのだけど、実は・・・・?

それにしてもこんなにたくさんの出演者なのにそれぞれすごくインパクトがある。
特に、ベティ、アリスは「愛に生きる女」の典型でめちゃくちゃ面白かった。アリスはもうちょっと抑えても良かったかな。
きりたんぽをいつも持っているのには笑った。
しっかり者の姉の岬、しっかり者の妻の千尋
稲穂役に客演の杉山英美さん、さすが物語を締めてくれるなぁ。
あの独白はものすごく迫力があった。
女子に比べたらへたれな男子が対照的で、あ〜。。。。
そのへたれ感とかも含めて愛すべき人物がたくさん!
新人の柴田さんはこんなすごい先輩たちを見てとても刺激を受けたことだろう。

出てこないけど想像してしまう、おじいちゃんや新鮮な果物がすきなやくざの親分(モロミザト?)
こういう演出も上手いなと思う。

そして最後の大どんでん返し、これは想像だにしなかった。
川口さん、お見事!
しかし、あんなにたくさんの人が乗れるなんて。。。
まわりの客も一斉に「〇な〇の物置。。。」ってつぶやいていたよw

10年たって区切りとして解散するところもある中、ガラパはこれからもやっていく宣言!
私も体が続く限り応援します(^^)

キャスト
ヒカル:阿部周平 ジュンペイ:石橋整 啓介:椎木樹人 岬:多田香織 濱野:どん太郎、
千尋:横山祐香里 アリス:田崎小春 潮:早樋寛貴 ベティ:山崎瑞穂 弓:柴田伊吹 稲穂:杉山英美