「地下室のHeAVEN」 甘棠館Show劇場

teru10162015-01-21


19時半〜 1250円(ペア割1人分) hen house

作・演出 今村映子

今回もちょっと不思議でかなり怖いお話だった。

ゆかり(田崎小春)の誕生会に集まった数人の女性たちがなぜか地下室に閉じ込められている。
どうやら地震が起きて扉が開かなくなったようだ。
電話もネットも繋がらないけれど、電気、水、食料は大丈夫。
最初は救出されるのを待っていたけれど、食料も減ってきてだんだん心理的に追い詰められていく。
そしてついに、ゆかりの姉のさおり(峰尾かおり)が。。。。

人間の究極状態での心理は演劇になりやすいのかもしれないね。
いろんなところで観たことがあるような気がする。
食べ物がなくなるとか空気がなくなるとかじわじわとくる死は考えただけで怖い。
そして疑心暗鬼に陥っていく。

4人の女性がそれぞれのキャラでおもしろく対比させてあった。
峰岸(富田文子)、カズ(野中双葉)、ミツコ(志手日加璃)、飯田(永幡桂子)とゆかりは
着ぐるみショーをやる劇団員らしい。
それぞれの劇団に対する思いも少し現れていて興味深かった。
そして、最初のシーンに登場したのがあのなつかしの「ルーシーさん」(笑)(石村英美子)
だからこの子たちは結局死ぬだということはわかったけれどね。

峰尾さんはすごかったな〜淡々としゃべるのが恐くて怖くて。。
ラストシーンの慟哭も響いた。
ルーシーさんと平気でしゃべっていた志手さんのキャラも面白かった。
他のキャストもすごく引き込まれてしまう演技だった。

地下室のセットも見事で、映像効果も良かった。
りんごはとてもミツがたっぷりで美味しそうだった。こんな効果も大きいなぁ。
そして毎回脚本とキャスティングがばっちり合っていてすごいと思った。

また次回も楽しみだ。hen house