「愛し姫の小箱」 ぽんプラザホール

teru10162015-07-24


19時〜 1300円(早割) (劇)池田商会 ノーガード

作:演出 安倍祐馬

おなじみノーガードの夏の定番、ホラー作品。

R15なので過激な演出があるんだろうな。もう、怖いの苦手なんだから^^;

ある島での話。昔から続いている習慣がある。
その習慣がために幼いときの記憶がトラウマとなっている旅館の女将。
そしてこれまた幼いときにこの島にいた男。
部分的に抜けた記憶を思い出したくて友人と島へやってくる。
それがどんなに呪われたものか知らずに。
偶然一緒になったカップルは全く違う事情を持っていた。
はたして4人は無事に島を出られるのか?

最初あたりからなんとなく想像はついていたのだけど、その因習の根拠となったものがいまいちつかめなかった。
最後あたりで呪術?のような話しがあって、やっぱり宗教的な感じなのかと理解した。
もう終了なのでネタばれするけど、亡くなった人を食べるという習慣。
人肉を食べるというのは遭難などで究極の選択を迫られるものや、病気だとか。
そういうものを演劇で観たことがある。
宗教的なものは食べることが死者に対しての礼儀みたいな?
或いは黄泉がえりの儀式か。
愛する人の骨をかじる、くらいならいい感じなんだけどね〜

興味深い話ではあったけど、もう少し書き込まないとそれぞれのキャラクターの背景が見えにくかったかな。
子どものときのトラウマが今出てくるとかいう矛盾もあって、あれ?って思ったり。
ラストもちょっと拍子抜けかな。まあ想像力を試されているんだと思う。

キャストでは昔島に住んでいた小川の友人の川島が良かった。
女(巨乳?)好きで性格がちゃらんぽらんそうなのに、いざとなると一番男らしく頼りになる。
刃物とかに立ち向かえる人なんてそうそういないよ。
原田と坂枝のカップルはちょっとわかりにくかった。
女将と仲居はお着物がとても似合っていて、対照的なところが恐さを和らげていた。

でも、結局2人は殺されて、1人自殺して。。。病気で何人か死んでしまうのです。。クラ〜〜イ・・

タイトルの姫は女将の妹で人肉を食べたせいで亡くなったと思われる妹かな(赤の衣装)
はい、ミイラでも登場しました^^; この役の子は高校生のようだ。

実際に食べるシーンや血まみれの包丁、おどろおどろしさを出す音楽や照明、
そしてたま〜〜〜に入るギャグ(あけび48など)など盛りだくさんの演出は良かった♪

メンバーも増え、いろんな作品にチャレンジできる池田ならではの公演だった。
次回の15周年記念公演は 「短篇繍 飛行船の住処」@FUCA 作:演出 中村大介 10/9〜12 購入済(^^)v

キャスト
瀧本雄壱、三原宏史、松本裕子、久保大輔、山中麻美、中村大介、藤井啓子、甲斐光、八谷翔太、郄橋名都美、鮫島亜貴衣、尾上来実、馬場藍可