「俳優漂流」福岡市赤煉瓦文化館

teru10162015-08-19


19時〜 演劇書を読む会

笈田勝弘 著

いつも斬新な課題本を提示してもらってとてもありがたい。
今回もこの笈田氏を全く知らなかった。
以前も海外で活躍していた演出家の話を聞いたことがあったけれど、やっぱり
メディアに出ない人はほとんど情報を得ることができない。
浅くて狭い人間の私は教えてもらったことをたどたどしくなぞっていくだけだ。

読み応えはあったのだけど結構重い本だった。
そもそも、演劇を海外でとなったら幾重にも困難が立ちふさがってくるだろう。
まずは四季から浅利氏が心よく送りだしてくれたということに感動。

人間の可能性は限りない。思ったときが行動するときだろうと頭では理解するもののしがらみが多すぎる。
晩年に近くなると弱気にもなってくる。
でも笈田氏のパワーには驚いた。現在82歳???? 
それでこの秋に「Battlefield」の日本公演に出演らしい?
うっわ〜〜〜観たいっ!!!まず演出のピーター・ブルックももう90歳なんだって。すご過ぎる!

と、本題と関係ないとこでテンションが上がってしまったけどw
この人ほんとすごいです。笈田ヨシ、ヨシ笈田としてのほうが通用するのかもしれないけど。
海外を拠点に置くという時点でなんだかレベルが違う。
本人はどちらかというと日本のほうが住みにくいと思ってるみたいだけどね。

日本にいたときからメジャーな人たちと交流があって、海外でもいろんな著名人との接点がある。
資質と運と努力の賜物なのかな。

海外に縁があって行ってからピーターブルックの元で変わったレッスン。
そして、いろんな世界状況の中で世界各地での公演。砂漠の中とか。。。
三島由紀夫氏との繋がりにはちょっと感動。なにげない感じで書いてるけどすごいことだよね。
そして海外で三島氏の自死を知る。その影響ははかりしれない。
日本での出家(というのかどうか) いやちょっと、、、いやとても変わってる人だ。

舞台を観てみたい。それにつきる。

次回の課題本は「都市の舞台俳優たち」田村公人著
10月第三水曜開催です。