1100円 レディースデイ
久しぶりの映画、というか1月は観劇すらできていないけど。。
マーティン・スコセッシ監督の話題作。原作は遠藤周作。
長崎が舞台ということもあってすごく興味を持っていた。
実際は長崎ロケはなかったようだけど、「海」はキーワードだった。
島国である日本。海を隔てなければ外国へ行けない。
海は厳しい境界線だ。
江戸初期のキリシタン弾圧下での外国神父の布教活動。
あえて困難が予想される国(日本)へ渡る彼らには使命感があった。
隠れキリシタンたちとの接触。
だが、奉行たちに見つかり棄教を迫られる。
そして死に至る拷問。。。
この「棄教」
これをめぐって、2人のパードレ、その師匠のフェレイラ、意志の弱いキリシタンのキチジロー、強い意志を持ったキリシタンたち。
日本の官僚(?)井上様他。。。
目を背けるような拷問の数々もあれど、歴史や運命に翻弄されながらも自分に忠実であろうとするキリシタンや日本の官僚。
一方的に弾圧をしてきた日本人が間違っていたのかというとそうは思われない描写もある。
むろん、今の時代であれば許されない者もいるのだけど。。。
洋画とはいえ、多くの日本人役者が出演しているこの作品。
私が日本人として受け取った感想はあるけれど、海外ではどのように受け取られていたかが気になる。
日本には日本のしきたり(?)がある(はっきり覚えていないんだけど)
それからキチジローが放った「アンフェア」という言葉。
神は区別なされるのか。なぜ黙っておられるのか。なぜ救ってくださらないのか。
ロドリゴの慟哭のような叫びが今も耳について離れない。
ロドリゴとガルペ、フェレイラ役の役者さんはすごく良かった。
それぞれの苦悩が伝わってきた。
日本人役者はキチジロー、モキチ、じいさま、他たくさんたくさん、素晴らしかった。。
特に、一度は観たかった笈田ヨシさんを観れて感動した。83歳なんて思われない。
今年初の映画だったけど、いい作品を観れて良かった。
またいろんな映画を観たいな。