「百鬼夜行」 花習舎(カシューシャ)(熊本市)

teru10162015-10-25


14時〜 800円 金田公広一人芝居

カシューナッツ#1 12帖演劇祭プレ公演

作・演出・出演 金田公広

知り合いの金田さんの一人芝居。
現在はサラリーマンの彼だけど、芝居に対する熱い思いは今でもふつふつとたぎっている。
完全にかたぎにはなれないという彼だけど、私にはそれがとてもうらやましく思える。
以前は天草で何度か公演を観たけれど、今回は熊本の小さな演劇祭のプレ公演だ。

花習舎は劇場ではない普通の建物、受け付けは階段の途中の2階。さらに急な階段を上った3階にあった。
仮面をつけた鬼が「お金払った?」と聞く。びびったけど、これ金田さんだったのねw仮面って効力ありすぎる。
3〜40人くらい座れるかなぁ。狭い舞台にはふすまのような大きな板が4枚。おばけ(百鬼?)の絵が描かれている。
相変わらず道具には凝ってるな。

お話しはオトコの物語3話オムニバス。
百鬼夜行の副題には -漢(おとこ)たちかく戦えり-

第一話 守屋宏 25才 セールスアドバイザー兼セールスマン 3年目の場合
セールスの講師、いかに客の購買願望を高めていくかの話術がものをいう。
観客に問いかける場面で私らの反応がなかったので激しく焦ったらしい。(金田談)
その判断は私らには厳しいよ^^;
仕事あとに飲み屋で飲みながらこぼすグチが既にあきらめ調子。

第二話 ウルフ中山 32才 プロボクサー5年目の場合
ウェルター級チャンプに挑戦するウルフ。
グローブをはめてファイティングポーズをとる金田さんは楽しそうだ。
ゴングのちの戦い、相手はいないけど動きと独り言(心の声?)でリアルだ。ふ〜ん。
ボクシングの試合など見たこともないけれど、脳は豆腐のようにもろい、と聞いて。
驚くより先になんでそんな野蛮なスポーツをするの?と疑問符だらけ。

第三話 伊藤克己 42才 リストラ後セールスマン再挑戦 2年目の場合
1話とちょっと似た部分もあるのか記憶が混ざっている。。
ノルマを達成するために飛び込み営業で苦労する様子とか。。?だったかな。
社長が書いた本を再読しながら自分を振り返り今後を考える。
前向きな本の内容とは裏腹に現実の厳しさが映し出される。
それでも将来はまだ未来のこと。未來の実現は自分次第。。。

私は女性だし、営業ではないのでものすごくよくわかるわ!ということはなかったけれど、
家族のことなど考えてみるに、そうなんだろうなぁと思う部分は多々あった。
女は女なりに大変なこともあるのだから、お互いに拒絶しないでわかり合おうとすることが
大事なんじゃないかな。難しいけどね。

演劇としては、リアル感もあってすごく面白かった♪ひいき目なしで。
金田さんは役者より大道具係が好きということだけど、その控えめなところは好感が持てる。
たまには目だってもいいと思うよ〜〜
福岡からツアーで行きました、ランチは馬肉うどん!美味しかったぁ〜〜〜〜♪