「つるばみの杜の家に」 ぽんプラザホール

teru10162016-05-08


14時〜 2枚チケット一人分1500円 hen house

作・演出 今村映子

今村さんの作品はいつもなんだか不思議でふわっとしていてそれでいてシャープだ。

山奥の古い民家様な舞台セットは昔の祖母宅を思い出してじーん。
土間、おくどさん、ちゃぶ台、いい感じ〜
そこにコミック本を読んでいる若い男女。物語が始まる。。。

女優の綾子とその付き人らしき志津江、親戚の法事の為に外国から戻ってきた綾子の娘の凌。
凌の幼馴染?だったか従姉妹だったかの、めぐみとその夫一哉は冒頭の2人。
過去の綾子と凌の確執から今までの様子、誤解も含めての二人の関係。
それらをストーリーテラーのような女の子が表現している。座敷童みたいな感じ。
或いは昔からいるこの古い家の精?ときどき後押ししたりして背後霊の感じも。
こういう演出が抜群に上手いなぁ。

めぐみ、凌、綾子の絞り出す独白が迫力がある。ひたすら謝っている志津江も静かだが芯がある。
女の子は初見だったけどすごく可愛かった、衣装も妖精みたいな生成りの上下で良かった。

親子の間のわだかまりが消えてハッピーエンドになり、めぐみの妊娠で華やかに演出、
そしてラストでの一哉の問いかけが絶妙で観ていてとても気持ちが良かった。

凌の「良かった、良かった、ばかり言われるのはいやだ。ちゃんと観て欲しい」ってセリフにどきっ・・・
ことばにすれば「良かった、おもしろかった」になってしまう自分。
せめてアンケートにはここはなぁと思うことは書いているつもり。
難しいなぁ〜

キャスト
綾子    中村とし子
志津江   立石義江
凌     酒瀬川真世
めぐみ   ともなが舞
一哉    櫻井舞
女の子   堤穂夏
嶋崎    石村英美子