「かがみのかなたはたなかのなかに」 大野城まどかぴあ大ホール

teru10162018-01-24


19時〜 5000円 主催:新国立劇場

作・演出  長塚圭史
振付・音楽 近藤良平

「未来のおとなと、かつてのこどもたちへ」
そんな副題がついていた。珍しく子供の客が多いなと思ったらそういう作品だったのね。
パンフレットにもひらがな標記が多くて、ちゃんと子どもが読めるようになっていた。
そのパンフレット、戯曲が全編載っていて驚いた。写真もあってこれで800円。
さすが新国立劇場

内容はそこまで子供向けというわけでもなく、白い海軍の制服に身を包んだ「たなか」が
鏡の中の「かなた」と会話し、「けいこ」に恋をするという、
どちらかというとシチュエーションからして暗い感じのするのだが。。
ピストルやのこぎりなども出てくるし、戦場への召集令状などなど。。
いや、意外に子供は理解するのかもしれない。あなどってはいけない。
現に子供が笑うシーンはえっ?というような場面だ。
鏡の中と外の二人は対照的に動く。これはかなり難しいんだろうな。
ダンスのプロの近藤さんと首藤さんはともかく、長塚さんと松さんも素晴らしかった。
練習したんだろうな〜〜
四季の「クレイジーフォーユー」の2人のザングラーのダンスを思い出した。

セリフは極力おさえてあって、動きとダンスがメイン。
流れるような動きとシャープでピシッとした動き。
ラストシーンは少し怖い終わり方だったけど、あれってケイコがころころ心変わりしたことに対する報い?
怖いね〜〜
こいけ役の長塚さんが迫力ある女装でとても面白かった。
長塚さんはあまり役者は得意ではないと思うのだけど、こういう役だととても輝く。
道化役というか、盛り上げ隊だね。

けっこういいお席で北九州まで行かなくて観れたので、本当にありがたかった。
まどかぴあ、ガンバレ!

キャスト
たなか 首藤康之
かなた 近藤良平
けいこ 松たか子
こいけ 長塚圭史