「LOST ZIPANG」 ぽんプラザホール

teru10162018-03-24


13時〜 2000円 モノクロラセン

脚本 Granous B.K Ponser
演出 村井善幸

難解な物語だった。
記憶を失った男が捕鯨船に拾われて、人食い鯨を倒して故郷に戻ろうとする話し。
そしてその話を書いた男がいて、登場人物たちと会話をしたりしている。
劇中劇のような、タイムトラベルのような。
鯨と称する女性たちは何かを象徴しているのか。
黒ドレスの中に真っ白なドレスの女性(白鯨らしい)
最初は鯨のほうの話しと作家のほうの話しがどう繋がるのか分からなかったけど、
物語が進むにつれ、だんだんとその全容があきらかになってきて、
ミステリーの謎解きのように、興味深く観れた。
メディチックな部分もあって、130分という時間もそこまで気にならなかった。

特に印象的だったのは長沼さんの鯨。
本物の鯨もこんな声なのではないかと思うようなあの独特の声。
とっても好きだし、心地よい。
船長役の篠田さんも威厳があって良かった。

挨拶文に村井さんの近況が書かれていて、お子様が生まれたということ。
ここのところ、福岡演劇界で結婚、出産の話しをよく聞く。
希望にあふれていていいなあと思う。
何より演劇が生活の中にあるということが私たち観客の勇気となる。

キャスト
的野将幸、木下智之、牧みき(モノクロラセン)
相川了一(劇団あまりもの)
阿部周平(フリー)
上野隆樹(演劇ユニットMr.daydreamer)
緒方卓也(演劇ユニットロボットパンケーキZ)
篠田昌人(劇団ピロシキマン)
田中秋穂(アートユニット豆小僧◎)
長澤航(九州大学演劇部)
長沼里佳(最新旧型機クロックアップ・サイリックス)
渡辺さつき(ユニットでも、でも)