「糸」 映画 

teru10162018-04-03


1100円  

糸島発の映画。
地域起こしの映画ということで、地元の役者さんも出るし、行ってみたよ。
主役は田中美里さん。そして子役に赤松えみなちゃん。←「はなちゃんのみそ汁」の主役。
他には直江喜一さん、春風ひとみさん、畠中明子さん、滝由女路さん、澁谷天外さん。はなちゃん本人!などなど。

糸島で生まれ育った絢は東京へ出ていった。厳しい現実を知って帰ってきた絢とままこの結に微妙な父と母。
幼馴染の醤油蔵の六代目との関係、町おこしに燃える町の若者たちとの関係、紆余曲折を経て、
地元の糸島でやっていこうと決意した絢を周りは優しく迎える。。。

ほのぼとしていたし、見た事のある景色も多くてそれなりに楽しめた。

ただ、こういう作品はその地のことを知らなければそこまで思い入れられないんじゃないかな。

以前、自分の暮らしていた小さな島の映画を観たけれど、風景が懐かしかったのが大きくて、
面白かったかと言われると、、、、よっほど作品的に面白くなければヒットは望めないよね。
採算を度外視して作ってるのだな、と思う。 
地元の気持ちは大きいし、作品作りは本当に大変だったと思うけれど、
今いち、主役の絢の糸島への思いが伝わらなかったのがちょっと残念。
もちろん、美里さんはすごい女優さんだし、直江さんもよく相手役を演じていた。
結役のえみなちゃんは「はなちゃんのみそ汁」のときはかなり良かったけど、
今回の役はちょっと厳しい感じだったかも。
みこっちゃんのあの男の子と同じ感じで、自閉的で表に感情を表せない。地味だ。

それでも幻想的な竹祭り?だっけ、の様子はとても良かった。長崎の灯篭と同じように、
夜って先祖の力が集まってくる感じがする。

風景と地元愛の集結した感じは最高でした。ありがとう。

監督 荻野欣士郎
脚本 里島美和
音楽 坂元昭二
主題歌 井上あずみ

キャスト
絢    田中美里
結    赤松えみな
酒屋6代目 直江喜一
絢の母  春風ひとみ
絢の父  渋谷天外