15時〜 2000円
作・演出 石田聖也
演出の石田さんが故蜷川さんの文献を読んで考えた作品だそうだ。
役者それぞれの「青春」のエピソードを劇場での時間/空間に見立てて考えたもの。
劇中で素舞台に大道具を運んだり組んだりして「演劇」をする風景に重ねて、それぞれの
青春の思い出をオーバーラップさせたような感じ。
一番目立ってたのは唐島さんの福岡ー大分自転車旅行。
これが結構気になって、他とかぶっているものはよく覚えてない感じになってしまった。
恋愛だとか、車いすの演出家の苦悩とか、キャッチボールとか、演劇を続けるとか辞めるとか、、、いろいろ。
女子の関係は非常に屈折していて、表と裏があるのはあたりまえで、それをうまくいなしていくのが大事なのだ。
そんなこんなのエピソード群は、とっちらかってたり急に焦点が絞られたりで、妙な感覚だった。
そもそも、青春っていつなんだろう。自分ではいつか青春というものだったのかがわからない。
楽しかったことを思い出せば、うんと長い期間になってしまうなぁ。青春不在か。。
面白い。。という感覚ではなかったのだけど、妙に納得する人間像があって時間は感じなかった。
最後は劇中でバラシまでやってしまうので、まあ効率的と言えば効率的だったかも。
こういう風に舞台って作られるのかと、素人目には組んだりこわしたりする部分は面白かった。
タイトルはとある「時代」へのオマージュが元になっているらしいけれど、なんだろう・・・
「演劇のすすめ」ではなくなぜ「劇場へのすゝめ」なんだろうなと思った。
そめごころのメンバーはみんな同じような雰囲気を持っているのだけど、
客演がいろいろいたので、バラエティに富んでいて飽きなかった。
個人的にはギャングママMAX時代の光安さんを思い出して、懐かしい思いがした。
野球、得意だったよね。キャッチボールの相手の隆樹くんも上手だったわ。
チラシも凝っていて、ちらし?台本?を撮影した写真をチラシにしているという。。
しかも全部手書き。ぽんプラザホールの外観を書いていて裏は表が透けたりにじんでいたりして、
リアルだけどシュールだな〜 ほんとに凝ってるわ。
キャスト
上野隆樹 加藤真梨 田島宏人 藤田恵佳(以上 演劇ユニットそめごころ)
唐島経祐(劇団HallBrothers) 光安和幸(劇団マニアック先生シアター)
雪見周平(劇団コックピット) 横山 祐香里 (万能グローブガラパゴスダイナモス)