「舞台監督読本―舞台はこうしてつくられる」福岡市赤煉瓦文化館

2022年4月21日(木)

19時~ 演劇書を読む会

誰も教えてくれなかった舞台監督の職能の世界。
ミュージカル・演劇など舞台芸術の世界でよく聞かれる疑問、
「舞台監督って何するヒト?」。
プロデューサーと予算配分を話し合い、演出家のイマジネーションを実現し、
照明・音響・美術といった専門家を取りまとめ、
公演本番では舞台の建て込み(設営)からバラシ(撤去)までを主導し、
はては稽古から本番までの時間管理に小道具の調達まで、
舞台芸術創造と制作のあらゆるシーンに登場する舞台監督。
でもそれって、すべて舞台監督がやるべきこと? 
実は舞台監督たち自身も“自分たちの仕事の領域"に確信が持てなかったりする。
本書はそんな「舞台監督ってなんだろう?」という彼ら自身の議論がきっかけで
生まれた自己分析と検証の記録です。(薙野さんのレジメより)

★今回は、「舞台監督読本」の目次をもとにして、舞台監督の実際的な仕事について、
樋口友治さんのお話を聞きます。

<樋口友治さんプロフィール>
大分県立日田高等学校卒業、日本大学演劇学科中退。
青年座研究所、劇団蒼生舎入団、退団後横浜ボートシアター入団、
退団後道楽座立ち上げ
この間の主な関係作品は、俳優として、NHK連続ドラマ「はねコンマ」、
大河ドラマ「いのち」、「武田信玄」。舞台は、駅前劇場「雨」、
ニューヨーク演劇祭「小栗判官照手姫」、シアターコクーン
「バリ島版夏の夜の夢」ほか多数。この間舞台監督および制作、照明スタッフも兼任。
1999年より舞台スタッフを専業。
舞台監督として、「Miss Saigon」、「レニングラードバレエ」ほか多数。
演出部として、「ワルシャワ室内歌劇場」、「レニングラードオペラ」、「三婆」ほか多数。
2007年より日田市民会館パトリア日田専任舞台監督。
ホール制作作品に関わるとともに、五十田安希事務所「オフェーリア幻想」の
ヨーロッパツアー舞台監督、夙川座公演の演出、
国民文化祭障がい者芸術文化祭プログラム「島ひきおに」の演出など多数。
2020年より柳川市民文化会館の舞台部所属。


樋口さんは以前も市村さんの著書を読んだときにも参加していただいていた。
そのときはミスサイゴンのときの市村さんのお話をたくさんしていただき、
とても面白かった記憶がある。
今回は『舞台監督の仕事』にスポットをあてる。
役者さんもやっていたとは知らなかった。テレビにも出演されていたらしい。
ロマンスグレーのとても素敵な方で、気さくだし、スタッフにも
愛されているんだろうなと想像できる。
今は柳川市で舞台を作っていらっしゃると聞く。
一度見にいきたいものだ。

さて、舞台監督、ミュージカルでは歌や演奏なども加わるので膨大な数のキューを
出す必要があると聞いて、クラクラした。
舞台の全てに関わって、責任を負い、それでいてあまり表には出てこない舞台監督。
んーーーそれでもやりがいを持ってされていることに頭が下がる。
華やかな舞台の裏では数多くのスタッフが働いている。
目立つ役者に目がいきがちだけど、全体をできるだけ見るようにしたいと思う。
それでも、井上芳雄ちゃんや本田美奈子ちゃん、市村さんなど
雲の上の役者さんのことを話してくれた樋口さん、ありがとう~~~(^^)