「全共闘以後」福岡市赤煉瓦文化館

2020年12月16日(水)

19時~ 演劇書を読む会

外山恒一

今回読む演劇書 「全共闘以後」(2018年、イーストプレス)
  https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781617466
1968年の全共闘から50年。1972年の連合赤軍事件を境に学生運動は急速に退潮し、
その後は「シラケでバブルでオタクでサブカル」の時代――。そんな歴史認識は間違っている!
70年代以降も若者たちの社会運動・学生運動は、ほぼ10年おきに高揚していた。
ただ、それらを一貫した視点で記述した「通史」が存在せず、
これまで不可視になっていたのである。
全共闘以後50年の歴史を新しく塗りかえる著者渾身の大冊。
演劇については、社会運動・学生運動に関わるテント演劇(特に劇団どくんご)と
学生演劇(特に鴻上尚史)に触れている。

<外山恒一氏プロフィール>
1970年生まれ。政治活動家・文筆家・ストリートミュージシャン
「九州ファシスト党・我々団」総統。
80年代後半、福岡・鹿児島の高校で学校当局との衝突を繰り返し、
各地の“戦う中高生”を組織した「全国高校生会議」の主要活動家の1人となる。
89年、「ぼくの高校退学宣言」で単行本デビュー。
文筆活動に励み、“異端的極左活動家”と“売れない文筆家”として
90年代を過ごした末、2002年、“反ポリティカル・コレクトネス”的な
活動に関連して逮捕され、獄中でファシズム転向。
07年に都知事選に出馬、「政府転覆」を呼びかける過激な政見放送
ネット上で大ブームを巻き起こした。
テント演劇への支援などを通して演劇への造詣も深い。
(薙野さんのレジュメより)

外山氏はちょっと怖そうなイメージがあったけれど、お話しは穏やかで
面白い話がたくさん、聞けた。
特にストリートミュージシャンになった話は意外性があって面白かった。
最近では「同調圧力への反発」ツイートでバズったとある。
コロナ禍をどう生きるか、いろんな人が模索しているけれど、
どうしてもじっと身を潜めやり過ごす人が多いと思うが、
ネットでの誹謗中傷なども増えて、声をあげることが難しくなっている。
自分も思うところはいろいろあってもテレビの前でぶつぶつ言うくらいだ。
もどかしい、情けない。何ができるのだろうか。

11月の映像を観る会は外山氏推薦の「僕たちの好きだった革命」THIRD STAGE!
行けなかったのでDVDを頂いて観た。
若い中村雅俊も素敵だったけれど、とっつきにくい全共闘時代の話も
なんとなくわかるような気がした。演劇はこういう直接的な芝居も多い。
外山氏はテント劇団「どくんご」にかかわっている。
意外だった、ファンタジーな作風には深い意味があったんだな~

熱い気持ちにあこがれる。でもなかなか勇気がでない。
芝居を観るのが好きなのは熱い思いを感じたいからだ。
支離滅裂だけど、せめて、熱い時代の記録としていろいろ本を読んだり
勉強したりしていきたい。

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