飛ぶ劇場Vol.43「ジ エンド オブ エイジア」 久留米シティプラザ Cボックス

2022年1月22日(土)

18時~  2800円  飛ぶ劇場

作・演出 泊篤志

ヒマラヤ山中の山小屋に「イエティ(雪男)のミイラを見に来た」という
日本人がやって来る。そこでは故郷を憂う韓国人の男、
現地で働く日本人の女、交易で荷を運ぶシェルパなど、様々な人物が行き交う。
やがて山中で季節外れの雪崩が発生し不条理な死に直面。
アジアの辺境で様々な渦に巻き込まれ、人々は何を見つけるのだろうか。
作者自らのヒマラヤ登山体験を盛り込みながら、
観る者を地上で最も高い場所へと連れ去っていく。(こりっちより)

初演か最初の再演の分をDVDで鑑賞していた。
今、生舞台で観ることができて幸せだ。そうそう、こんな感じの舞台だった。
ヒマラヤの近くの山小屋、現地のシェルパや外国の登山客たちが大勢出てきた。
質素な衣装に安っぽい食器。火鉢的な暖炉? そして現地語が飛び交う(笑)
そして韓国語、英語、日本語が混ざり合って、不思議な空間を演出している。
小野田役は初演の男性から女性になっていたけれど、
1人でヒマラヤに行くなんて相当無謀だ。
その切羽詰まった感じはよくわかったけれど。
他のトレッカーたちもそれぞれ抱えている事情がわかっておもしろかった。
日本語以外はさっぱりわからないのだけど、なんとなく通じているのが不思議だ。
小野田の亡くなった旦那さんが出たときはちょっとほろり。
シェルパが雪崩にあったのは不運だけど仕事上覚悟しているのかもしれない。

初演のときから出演しているのはチャンパ役の桑島さんだけということだ。
新しい役者さんが次々と育っている飛ぶ劇場は心強いことだろう。

アフタートークでは泊さんと松岡優子さん(日下部さん代理)で作品の話等。
お二人とも久しぶりにお会いしたけれど変わらない!若い~~~
松岡さんはこの作品を観てちょっと苦しかったとおっしゃった。
きっと辛いことがたくさんあったんだろうな。熊本のことや劇団のこと、ご自身と
重ね合わせられたようだ。泊さんのヒマラヤチャレンジの話もおもしろかった。
登山初心者としてははるかかなたの話だけど、すごく興味深かった。
いつかヒマラヤに登りたい!とは思わないけれど、もっと山を知りたいと思った。
他にも劇中に使用した音楽の選択とか、現地語の「作り方」など、
すごくおもしろくて、話しに引き込まれた。2人とも話上手い~~

久留米に電車でくるのは久しぶりだ。楽でいいかもしれない。
ちらしをチェックしてみよう。

キャスト
桑島寿彦、内山ナオミ、木村健二、葉山太司、中川裕可里、脇内圭介
文目卓弥、佐藤恵美香、酒井望加、德岡希和、乗岡秀行、林泰輝
松本彩奈、藤原達郎、宇都宮せいや、角友里絵

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