「死者そ会議」 北九州芸術劇場小劇場

2022年11月5日(土)

14時~  3000円  飛ぶ劇場

作・演出 泊篤志

何気ない日常を出発点に、いつしかとんでもない非日常へと観客を連れ去る。
時代を鋭く切り取る社会性とエンターテインメント性の高さで人気を誇る
飛ぶ劇場の新作公演は、“死”と“生”を巡る物語。
コロナ禍の感染爆発により諸外国、そして日本でも発生した、
埋葬や葬儀にまつわる痛ましい現象の数々。死の尊厳とは?
葬儀は誰のためにあるのか?魂はどこにあるのか?
お墓の中と外を巡る諸問題や宗教の役割、死という抗えない終着点を、
死者と生者、両者の視点から描き出します。

あなたはお墓の前で泣くけれど
そこに私はおりません
(チラシより)

以前もお葬式をテーマにした作品を観たな。
あのときは受付のとこに大きな供花があって度肝を抜いた。
そうだ、「生態系カズクン」だった。
泊さんの死生観はすでに若いころから心の中にあったのだろう。
私は死後の世界やお葬式などを考えるようになったのはごく最近だ。
人は誰でも死ぬ。死ぬために生まれてくる。そう考えると寂しくなる。
去年、父を見送ったけれど、お坊さんの説教は今だにわからない部分が多い。
死んだ父役の葉山さんの、あの坊主はきらいだ。と言ったセリフが
父のそれと同じでぎょっとした。私は信仰心が薄いのだろうか。
とりあえず、亡くなった父の供養もだけど、残された母を支えるのが今の私の
最大ミッションなのだ。
暗くなりそうな話を楽しいオブラートで包んで、たくさん笑えたのがマル。
死者の歓迎会? とか、派手な脇内さんの鬼?
きわめつけはえんま―キュリー役の内山さん(爆)
なんか。。死ぬって悪くないよね。と思わせてくれた。

いつも受付付近でにこにこと立っている泊さん、本当に若いわ、変わらないわ。
また筑後に観に行こうかな~~

キャスト
桑島寿彦、木村健二、葉山太司、脇内圭介、文目卓弥、佐藤恵美香、
酒井望加、德岡希和、乗岡秀行、林泰輝、松本彩奈、内山ナオミ