「令嬢ジュリー」 福岡市立中央市民センター

2023年9月21日(木)

18時半~ 演劇の映像を観る会

無名塾令嬢ジュリー」、1991年、作:ストリンドベリ 演出:隆巴、2時間13分
登場人物は、伯爵令嬢のジュリーと下男のジャン、
そしてジャンの許嫁で料理女のクリスティン。
スウェーデンの伯爵令嬢であるジュリーは自由奔放な性格の持ち主だが、
彼女は2週間前に婚約が破談になってしまっていて、様子がおかしい。
そんななかで3人の思惑が交錯していく。
仲代達矢役者四十周年記念公演で、出演は、仲代達矢、岡本舞、向田裕美子。
(薙野さんのレジュメより)

昔の作品なので、映像の古さが逆に重厚さを醸し出していた。
仲代達矢も若い、パワーがあってかっこいい。
ジュリー役の岡本舞さんはテレビでも活躍の女優さんだよね。
きれいだし、ジュリーの揺れ動く心情がよく現れていたと思う。
話しは身分違いの男女の関係みたいなものだったけど、
独身なんだから、自由に恋愛してもいいじゃないのと現代に生きる私は
思うけど、当時は使用人との関係はこんな風だったんだろう。
体の関係を持つまではジュリーが上でジャンが下、その後は逆転するという
お決まりのパターン。
出てこない伯爵をどちらも怖がって悲惨な最期。
ちょっと胸が苦しくなるような展開だった。
これが人気演目であるのは、どうしようもない運命に翻弄される人間を
自分に重ねていくことがあるのからかもしれないね。


演劇の映像を観る会は、奇数月の第3木曜日に開催しています。